バグダス開発裏話その4:「モチーフになったゲーム」

バグダスは「ゲームのバグを出すゲーム」であるため、敢えてバグを仕込んだゲームを用意する必要がありました。勿論、ゲームはオリジナルでなければなりません。なんですが、完全オリジナルのゲームよりも “昔どこかで見たことがあるゲーム” のほうがユーザーもとっつきやすいのではないかと思い、子供の頃にプレイして衝撃だったゲームの中で、多くの人が知っていそうな過去作品からネタをチョイスして採用しました。

というわけで今回はバグダスでモチーフにしたゲームのお話です。

 

とある恋愛シミュレーションゲーム

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第1問 “とある恋愛シミュレーションゲーム” のモチーフは分かりやすいですね。

はい、「ときめきメモリアル」です。

第1問は、おそらく殆どのユーザーが最初に挑戦する問題なので、難易度を極力抑えるためにバグの種別を基本中の基本でもあるテキスト系にしました。その際、知名度の高いゲームの名言シーンをモチーフにすれば、ユーザーの食い付きも良くなるのではないかと思った次第です。

ちなみに、他の名言の候補としては以下を考えていました。

  • サラマンダーより、ずっとはやい!!
  • ねんがんの アイスソードをてにいれたぞ!
  • ゆうべはお楽しみでしたね
  • 返事がない。ただの しかばねの ようだ……。

が、ジャンル的にRPGは、他の問題とも被ってしまうため、それを避けるために恋愛シミュレーションの名言を採用させて頂きました。

 

とあるノベルゲーム

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第4問と第8問の “とあるノベルゲーム” も分かりやすいと思います。

その通り、「かまいたちの夜」です。

とある恋愛シミュレーションもそうですが、多くの問題は先にバグの内容から考えており、ゲームのモチーフはバグに合わせた後付けです。第4問と第8問のバグの内容は、ノベルゲームがピッタリだったので採用した次第です。

ちなみに、ノベルゲームのストーリーは私の書き下ろしです。それまで物語を書いたこともないし小説もほぼ読まないので、筆がなかなか進まずに苦労しました。

また、第8問には、クリアとは関係ない要素を詰め込んだのですが、その話はいずれ別記事で。

 

とあるRPG

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第3問、第5問、第7問のモチーフは特定のゲームではないのですが、明らかに意識したのはスーパーファミコン時代のスタンダードな2Dドット絵のRPGです。

第2問は「ガイア幻想紀」のタイトル画面をイメージしたことを白状します。

モチーフはさておき。やはりRPGは複雑なつくりで、経験則的にバグの数が非常に多いジャンルです。バグの狙い目も多いため、本作でのRPG採用数が多くなりました。

ちなみに、2Dドット絵のRPGと言いつつバグダスのRPGは3Dで出来ています。薄っぺらい板の表面にキャラクターの絵を張って、真上のカメラから覗いているだけです。ここだけの話。

 

さて、今回はここまでにしましょう。

以上、「モチーフになったゲーム」の話でした。

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