バグダス開発裏話その3:「タイトル名が決まるまで(後編)」

前回のバグダス開発裏話その2:「タイトル名が決まるまで(前編)」では、”バグを題材にしたゲーム” のタイトル名を考え始め、最終候補として「バグダス」一択に絞り込んだところまで語りました。話はそれで終わりではありません。タイトル名の確定まで、まだまだやるべきことが残っています。

それでは「タイトル名が決まるまで(後編)」行ってみましょう。

 

タイトル名の葛藤

タイトル名を「バグダス」に絞り込んだ次の作業は、「バグダス」という名前が使用できるのか? の確認です。

真面目に考えて産み出した「バグダス」という名前ですが、誰かが既に商標権を取ってしまっていては、同じ名前を使用することはできません。

厳密には、同じ名前を使用した結果、他者の権利を侵害してしまうと物凄く怒られます。怒られるだけでは済まない場合も、当然あります。例えばタイトル名を「スー○ー○リオ(某兄弟)」にしてゲームを販売し、大儲けなんてした日には、とある最強の法務部に凄く怒られるし、賠償金としていっぱいお金を取られる、みたいな話です。

勿論そんな酷い目には遭いたくないので、商標登録の確認は絶対でした。まあ、作業自体は簡単で、特許庁のホームページでサクッと簡単に調べることができます。そして「バグダス」を検索したところ商標権は取られていなかったので、これで問題なく使えることが分かりました。

商標権的にはクリアになったのですが、念のため他にも使われていないかを確認するため、Google で「バグダス」を検索してみました。するとどうでしょう。

なんと、既に「バグダス」という名前が存在しました。

株式会社カプコン様がリリースしたゲームソフト「逆転裁判3」において、劇中に登場する会社の名前で「株式会社バグダス」というのがあるではありませんか。それも遥か10年前に。

私、逆転裁判は知っておりましたが、それまで一度もプレイしたことはなく、「株式会社バグダス」は全く知りませんでした。ちなみに、何年か後に3DS版の逆転裁判123をプレイしましたが、とんでもなく面白いゲームでした。死ぬまでにやっておくべきゲームであると断言します。

閑話休題。

 

さて、「バグダス」の名前が既に存在することを知って葛藤しました。

商標権は問題ないので、名前を使っても怒られることはありません。しかし、既に存在する名前のため、パクリと言われて炎上する恐れがあるかもしれないこと、名前が私のオリジナルではなかったこと、その他諸々で、「バグダス」の名前を使うか否かは相当悩みました。

一度「バグサガス」、「バグダース」、「バグデル」辺りに戻ってみました。でも、なんだかしっくりきません。どう考えても「バグダス」のほうがゲームのコンセプトにピッタリだし、シンプルだし、ユーザーに伝わりやすいし、良いです。もう気持ちは固まっていました。

そんなこんなで、色々な覚悟をもって「バグダス」の名を使う決断をし、晴れてゲームのタイトル名が「バグダス」に決定しました。

 

タイトル名の最終決定

やっと、タイトル名が「バグダス」に決まりました。

話は一気に飛んで開発の終盤。

その時点ではまだ検定要素がなく、ただ用意された問題をクリアしていくだけでのゲームでした。ヒントは見放題でゲーム的なペナルティーはなく、全問クリア後の達成感もありません。そこでチャレンジ的なエッセンスとして検定要素を閃き、最後に付け加えました。

この、最後に付け加えた検定要素が、ゲームを構成する重要な核の1つだと感じ、サブタイトル的な位置付けとしてタイトル名に付け加えることにしました。

というわけで最終的なタイトル名が「バグダス – デバッガー検定 -」に決まったのでした。

 

以上、「タイトル名が決まるまで(後編)」の話でした。

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